郷土玩具1920年代 中国民衆玩具 北京 布老虎 郷土玩具 縁起物 うなゐの友 清水晴風
✳︎中国民間玩具 布老虎(プーラオフー)
✳︎制作年:1900〜1920年代 北京
✳︎素材 布 顔料絵具 大鋸屑
✳︎状態:箱なし / 全体的に経年による汚れ、傷みがご了承下さい
✳︎サイズ:約 高さ(尻尾先まで)18cm×全長11cm×幅5cm
✳︎備考:コレクターからの放出品です、中国から持ち帰った希少品であることをご了承の上で購入を願いします。
中国語には「人形」という表現がなく、泥土製の人形は「泥人」、木製人形は「木人」、絹製の人形であれば「絹人」と綴られます。
中国の人々には、遠い昔から虎の強大な力に対峙する機会があったことから虎は危険な猛獣であり、この世に異彩を放つ王者、英雄豪傑の象徴でもありました。
民間において、虎は魔除けの力をもつ霊獣と考えられ、尊敬を表す「老」を冠して「老虎」と呼ばれてきました。
老虎の玩具は他の動物に抜きん出て多くの種類が作られており、泥粘、土製、張り子製またぬいぐるみの「布老虎」 があります。
中国では赤ん坊が誕生して三日目に産婆や親戚一同が参集し赤ん坊に産湯を使わせる「洗三」の儀式が行われていました。
薬草湯に沐浴させることで、前世からもってきた汚れを洗い清め、今世での祝福がもたらされると伝承の儀式に際して、中国には「端午の虎、五毒を踏みつける」という言葉があります。
端午節には魔よけ、病気平癒、加持祈願と勇猛果敢な虎にあやかり、物怖じをせず、まっすぐ健康に育ちますように、虎の強い辟邪の力で赤ん坊が魔物から守られますようにと必ず、布老虎が贈られたそうです。
布製の郷土玩具があまり存在しない日本人の目には、これらの大陸的な造形表現が魅力的に映りました。1910~40年代、戦前・戦中の満州に暮らした日本の蒐集家たちは、布老虎を愛し東北部をはじめ、北京市や天津市、河北省で作られた布老虎を含む品々を数多くを現地で買い求めて蒐集しては、独特の愛らしさに感嘆の声をあげたそうです。
やがて大陸の蒐集家の手を経て日本国内でも布老虎を入手した趣味人や画家達も大陸の中国民衆が育てた美を見出し中国各地の布老虎を題材に美しいおもちゃ絵を描き残した歴史のある民衆玩具です。
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