2006年に北西サハラ(モロッコ南部)のサブカ(塩原)湖の地下で発見された、珍しいエンスタタイトコンドライト（EL3）隕石です。
頑火輝石球粒隕石とも言い、石質隕石の中でも多くを占める普通コンドライト（H,L,LL）と比べると、その落下割合は1.5％程度と低く大変希少なものです。
普通コンドライトと炭素質コンドライトの中間に位置し、今から約2万〜2万3000年前に地球に落下したと推定されています。
ほとんどの鉄が金属か、硫黄と結びついてトロイライトとして存在する為、“酸素の乏しい環境（太陽に非常に近い水星軌道域、またはその内側）で、短時間で高温に加熱される環境下”で形成されたと考えられています。
更に地球上では天然に存在しえない鉱物（微量元素）をいくつか含んでおり、それらは原始的で今からおよそ45億5000万年前にできたとされています。
近年の最新研究とスペクトル分析によってこの隕石は火星と木星の間にある小惑星帯、『小惑星(16)プシケ』から来た可能性があると考えられていて、起源については今でも多くの謎に包まれた“特種な隕石”であると言えます。
ラベル（紙製）をお付けいたします。

隕石名：AlHaggounia001
大きさ：約33×24×8㎜　
　重さ：7.3グラム
＜国際隕石学会公式登録＞詳しくは↓
https://www.lpi.usra.edu/meteor/metbull.php?code=44857

■■コメント■■
・この隕石は他の隕石と比べて特異な成分、組織をもつ隕石で、特に酸素成分が少なく、硫黄成分が多いのが特徴です。
そして水星起源、又は小惑星プシケ由来と考えられている大変貴重で希少な隕石で、密封した袋を開けると何とも言えない独特な匂いもします☆★
エンスタタイト・コンドライトは地球では見られない、オルダマイト(ldhamite：CaS)やニニンジャライト(niningerite：MgS)、ペリライト（perryite：鉄、ニッケルの珪素化合物）、djerfisheriteやcaswellsilveriteのようなアルカリ金属の硫化物が含まれ、多くの神秘に包まれたまさに45.5億年前の宇宙タイムカプセルと言えます!!!コレクションやパワーストーン、隕石標本等にどうぞ♪

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